【無料公開中】沼野充義(東京大学教授)最終講義「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人――村上春樹、大江健三郎からサンギまで」

Published 2020-03-28
ロシア・東欧文学研究者、文芸評論家として活躍されている沼野充義教授は、今年2020年3月末で東京大学を定年退職されました。

当初予定されていた最終講義、シンポジウムは、残念ながら中止となりましたが、この度、ALL REVIEWSとして協力を申し出、快諾をいただきまして、「東大教授としての最終講義」をYouTubeにて生配信させていただくことになりました。

文芸評論、世界文学論、翻訳など、多くの領域で活躍された沼野教授によるネットでの初めての講義、ぜひご覧ください。

【日時】2020年3月28日(土)16:00~17:30(予定)

【進行】阿部賢一(東京大学准教授)

■沼野充義(東京大学教授/ロシア・東欧文学研究者/文芸評論家)
1954年東京生まれ。東京大学卒、ハーバード大学スラヴ語学文学科に学ぶ。2017年10月現在、東京大学教授。2002年、『徹夜の塊 亡命文学論』(作品社)でサントリー学芸賞、2004年、『ユートピア文学論』(作品社)で読売文学賞評論・伝記賞を受賞。著書に『屋根の上のバイリンガル』(白水社)、『ユートピアへの手紙』(河出書房新社)、訳書に『賜物』(河出書房新社)、『ナボコフ全短篇』(共訳、作品社)、スタニスワフ・レム『ソラリス』(国書刊行会)、シンボルスカ『終わりと始まり』(未知谷)など。
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■阿部賢一(東京大学准教授/チェコ文学者)
1972年、東京生まれ。東京大学人文社会系研究科准教授。チェコを中心とする中東欧の文学・美術、シュルレアリスム、比較文学に関心を寄せている。著書に『複数形のプラハ』(人文書院)、『カレル・タイゲ ポエジーの探求者』(水声社)など、訳書にアイヴァス『もうひとつの街』(河出書房新社)、フラバル『剃髪式』(松籟社)、オウジェドニーク『エウロペアナ 20世紀史概説』(第一回日本翻訳大賞受賞)、セイヤー『プラハ、20世紀の首都 あるシュルレアリスム的な歴史』(以上、共訳、白水社)などがある。
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All Comments (17)
  • @llamakiko
    物語を聞くようでした。チェーホフ、村上春樹、大江健三郎、サンギ、文学を通していろいろつながってきた印象、まさに世界文学。少数の声をすくいあげること、とても大きいことだと思いました。サンギ氏の歌にハッとさせられました。貴重な最新講義に巡りあえてよかったです。ありがとうございます。
  • @user-os5ds7dy1t
    沼野先生 大変貴重なお話を台湾で聴け、幸せに存じます。
  • @jararira
    沼野先生、ありがとうございました!
  • @a6903239
    すばらしい講義でした!☆👏👏👏☆ 氏がこれから教鞭をとられる名古屋外大の学生さん方がうらやましいです。
  • @npo8972
    沼野先生、最新講義、大変お疲れ様でした。また貴重なお話を自宅に居ながらにして拝聴させていただくことができ、大変光栄でした。サンギのインタヴュー映像で、少数民族の言葉が奪われていくまさにその瞬間に接したような感覚になり、戦慄を覚えました。机上の学問だけでは決して得られないこのようなリアリティが、斬新な研究にとっての有効な推進力になるのではないかと思います。そのほか、今日の最新講義では、これまで目の行き届かなかった様々な視点を与えて頂けて大変有意義でした。ありがとうございました。
  • @user-cd3qc8qx9i
    僕の尊敬する作家では最上位にランクされるドストエフスキー、チエーホフ、フオークナーへの言及大変興味深く視聴させていただきました。最後の方でチラッと言われた中国の残雪はまだ二冊しか読んでいないので、もっと読書して深めていきたいと思います。
  • @user-cd3qc8qx9i
    現在世界文学で最も興味のあるソローキンの感想を聞きたかった。
  • @chibashigety
    「最新」の説明、失礼ながら気に入りました。「年と取った」が口癖になった義母に何年か前こう言いました。「よく老梅というけれど、春には毎年きれいな花をつけますよ」と・・。
  • 初めて、東京大学の偉大な教授の方の講義をお聴きしまして、只々、感銘していますが、文学を志すということは、同時に「人間的になること」なのかなと思いました。まだまだ、スタート地点ですが、先生が政治家と全然違う人間的な素晴らしいお方だということは、今日、知りました。それだけでも、今日は大変収穫になりました。ありがとうございました。
  • @rtyqwe54
    本講義は「チェーホフとサハリンの美しいニヴフ人―村上春樹、大江健三郎からサンギまで」(『れにくさ―現代文芸論研究室論集』10巻1号、2020年3月)として論文化され、東京大学の機関リポジトリで無料公開されています。
  • @user-pm3hk6do7j
    「素晴らしい質問…」と二度ほど… 教師冥利につきるのでは、と拝察しました… 素材の持つ 大きな恵みなのでしょうか…
  • @alisuroor8962
    痛みのまぶたが忘却の枕の上で眠りに落ちるとき、悲しみは戻らずに去ろうとしています 夜の翼の下に座っている孤独なランプは、暗闇に隠されたものの古代の誕生の物語を伝えます 愛の足の不自由な道を照らさずに、怯えた心のろうそくがいくつ溶けたのか あなたは座って、夢のような詩人たち、魂が失われた体に戻るのを待っていますか?! ずっと前に私を去った気持ちについて私に聞かないでください 私はパドルなしで失われた特定の運命に向かって航海します 目を覚ます、聖なる憧れの目 最後の悲しみの地平線の後ろにきらめきが迫っています 愛は視覚障害者の道を照らす太陽のままです そして、色あせた希望の花が純粋な魂の畑で更新されます ALI SUROOR
  • @chanratha801
    神様と指切りげんまんする事です。